2016/05/18

BAZOOKA 165 日本語ラップの歴史を学ぶ勉強会 パネルイラスト



先週BSスカパーで放送された番組『BAZOOKA!!!』の
日本語ラップの歴史を学ぶ勉強会」にて
日本のB-BOYファッションを紹介するパネルイラストを描きました。

80年代、90年代、00年代、10年代をそれぞれざっくりと
こんなやつおったよな〜的なかんじで描いております。

担当の佐々木くんと話し合いながらここはこうじゃない?
とか当時を振り返ったり、はたまた改めて調べ直したりして
描きおこすのが面白かったです。

かく言う私もこう見えて(どう見えて)ヒップホップが好きで、
90年代末期から00年代中頃まではそれなりにB-BOYみたいな格好を
したりしなかったりしていました。



80年代はこんなかんじでカンゴールハット、カザール、ゴールドチェーン、
三連プレートリング、adidasジャージセットアップに紐無しSUPER STAR
まあたぶんここまでキメキメの人は当時の日本ではあまりいなかったかとは思いますが、
ひとつのわかりやすいイメージとして描きました。
ちなみに私はこの年代に生まれてますが、勿論リアルタイムではないので、
後追いでオールドスクールにハマった時期にこれに似た格好をしたりしていました。



90年代はこれ。ニットキャップ、オーバーサイズの革ジャン、
ラルフのニット、迷彩カーゴパンツ、ティンバのブーツに
SHOCK WAVEのカセットプレーヤー。そして口にくわえた木の枝!
この木の枝をくわえてる人が当時僕のまわりにはおらず、
流行ってるとのウワサはあったものの、ウータンのGZAがそれらしきものを
くわえている写真を見たことがあるぐらいで正直実感がありませんでした。
しかし、色々と調べてみると「チュースティック」という名称があり、
街で実際に売られていたようです。番組本編でも触れられていましたが、
タバコのように色んな味があるようです。おかげさまでひとつ謎が解明されました。
この時代もまあ色んな人がおりましたが、
基本的にアウトドアやミリタリーテイストが強かったと思います。



00年代はこんな。NEWERAにドゥーラグ、グラデーションのグラサン、
超オーバーサイズのベースボールシャツ、
ダボダボのジーンズを過剰に腰履き、AIR FORCEⅠ、
ホワイトゴールドのブリンブリンアクセといったかんじ。
この年代もホッケーシャツやバスケのユニフォーム、ベロアジャージのセットアップ、
バスケの細めのヘアバンド、GUCCIのモノグラムサンバイザーなど
挙げればきりがないほど色んなアイテムがありますが、
基本的にスポーツテイストが主流だったように思います。
私もファッション的にはこのへんがドンピシャ世代で、
当時、リアルなUSヒップホップクローズをかなり広い面積で扱っていた
大阪のFIVESTAR MEGASTOREへビビりながら行ったりもしてました。
ただ、さすがにドゥーラグはしていませんでした。完全に似合わないので。
前述の佐々木くんが「悲しきかな俺らはNelly世代」とつぶやいてましたが、
まあ、まさにそんなかんじです。
他、ヒップホップブランドみたいなのも色々ありましたね。
ラッセルシモンズのPHAT FARMやJay-ZのROCAWEAR、
P.DiddyのSean John他、エコー、エニーチェ、ジルボーetc…
お茶の間レベルでヒップホップというといまだにこの頃の
ファッションイメージが強いのではないでしょうか。



最後は10年代。ツバデカハットにロング丈のMA-1、レザーパンツにYeezy Boost 350。
10年代は現在進行系ですし、多様化しすぎて正直コレ!とはまだまだ全然言い切れない。
ただ一つ言えるのはこれまでよりサイズ感が圧倒的に細身でスタイリッシュになったこと。
B-BOYファッションというと世間一般の方にはあまりモテないイメージですが、
これなら六本木や麻布でデートなんかも全然アリですよね。(知らんけど)

以上、番組用に描いたイラストでした。
余談ですが番組本編で一番アガったのはD.Oさんが00年代の絵を指して
「これは警察が職質する対象の見本だぜメ〜ン」みたいなこと言って
イジってくれてたところです。

良いのかわからんのですが、一応YouTubeにも番組本編あがってました。
どうぞよろしくお願いします〜

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